観葉植物

【観葉植物】育て方の基本を3ポイントでお伝えします!

日々の暮らしに癒しを与えてくれる観葉植物。
そんな観葉植物ですが、

・うまく育てられるかな?
手入れってどうすればいいんだろう?
・また枯らしてしまうのはイヤだな…

こんな思いの方も多いのではないでしょうか!?

そこで今回は、これから観葉植物を育てたい方や、すでに育てているけど手入れ方法がいまいちよく分からないという方に向けて、

観葉植物の育て方の基本』をお伝えします!

育て方の基本を知り、観葉植物を枯らすことなく、緑のある穏やかな暮らしを手に入れてください^^

ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただけたら嬉しいです ♪

本記事でわかること

・観葉植物の基礎知識
・観葉植物の育て方

本記事の筆者

・名前:豊田 来未
・職業:植物コーディネーター
・業界歴:10年

豊田 来未

今回は観葉植物の育て方についてわかりやすくお伝えします!

観葉植物の基礎知識

観葉植物とは、「観賞用」の植物です。
葉っぱの大きさや形、そして色も様々あり、個性豊かな植物たちを室内で楽しめます。

観葉植物を育てるために、まずは観葉植物についての基礎知識を把握しましょう!

観葉植物育成の基礎知識
  • 原産地
  • 成長期と休眠期

観葉植物の原産地

観葉植物の主な原産地は、熱帯・亜熱帯地方です。
暖かい場所を好む植物が多いことを頭に入れておくことで、観葉植物の性質が理解しやすくなります。

観葉植物の成長期と休眠期

観葉植物には、「成長期」「休眠期」があります。

成長期:4月〜10月
休眠期:11月〜3月

一般的に観葉植物は暖かい季節を好み、4月〜10月に成長します。逆に寒い時期になると成長は止まり、休眠期に入ります。

観葉植物にとって冬は休む季節と知っていれば、寒い時期に葉っぱが伸びず元気がないのかな?と心配することはなくなるはずです^^

鉢について

観葉植物は「鉢」に入れて育成します。
鉢には役割の違う3種類があり、

  • インナーポット:プラ鉢に被せて水を受ける役割 (底穴なし)
  • プラ鉢:観葉植物を植える役割 (底穴あり)
  • 外鉢:プラ鉢+インナーポットを被せる役割 (底穴問わず)

サイズの大きい観葉植物であれば、上記の3層構造が理想です。
小さいサイズの観葉植物は、外鉢に直接植え込んでもOKですし、プラ鉢+外鉢の2層構造でも問題ありません。

ただし土を植える鉢の底は、水やりの際に水がしっかりと底から抜けるよう、必ず穴が開いてなければいけません。植物を植え込む用の鉢底に穴があるかないかは、購入前に必ず確認しておいてください!

豊田 来未

鉢を何層構造にするかは、水やりの負担をどう考えるかで変わります。
観葉植物のサイズと、水やりをどこで行うか、これらの条件に合わせて選んびましょう!
水やり方法についてはこの後詳しく説明します^^

観葉植物の育て方 〜3ポイント〜

それでは観葉植物の育て方を説明します。
観葉植物の育て方は、基本として3つのポイントをおさえておいてください。

観葉植物の育て方 3ポイント
  1. 水やり
  2. 置き場の環境
  3. 植え替え

①水やり

観葉植物の育て方の基本として覚えておいて欲しい1つ目のポイントは「水やり」についてです。

私がお客様から「観葉植物の元気がない」と呼ばれてメンテナンスに伺った際、弱る原因のNo1が水やり方法です。

水やりの仕方によって、根腐れや水切れを起こし、枯れる原因になってしまいます。
それほど観葉植物を育てるうえで水やりは重要になります。

水やりのポイントとして、
・タイミング
・量
この2点が大切です。

タイミング

まず水やりのタイミングは、「土が乾ききったらあげる」です。
土は表面だけ乾いている場合もあるので、指で土をほぐし、中まで乾いていたら水をあげてください。
乾ききらずに水をあげてしまうと、根腐れの原因になりますので注意しましょう。

次に、水をあげる量ですが、「鉢底の穴から流れ出るほどたっぷりと」が基本です。
土全体に水を染み込ませ、鉢底の穴から水が流れ出るのが確認できるまで水をあげてください。

鉢底から流れ出るほどたっぷりと水をあげるのは、
・水分補給
・酸素を取り入れる
・老廃物を出す
このような理由があるからです。

4号鉢なら500ml、10号鉢なら2リットル程度あげるのが理想です。
水はたっぷりとあげましょう!

水やりの注意点

水やりで絶対にやってはいけないは、
・土が湿っているのに毎日水をあげる
・土の一部に少量しかあげない
です。

もしこうした水やりをしてしまうと、「根腐れ」や「水不足」になり、観葉植物は枯れてしまう可能性が高くなります。

「水やりの基本は、土が乾いたらたっぷりと」

ぜひ実践してみてください!

豊田 来未

観葉植物と長く付き合っていくと、水やりのタイミングは「葉っぱの状態」でも分かるようになります。
種類によっては水が切れてくると、葉っぱが垂れてきます。このタイミングで水をあげると葉っぱがシャキッとするので、観葉植物と会話をしている感覚が味わえます。
慣れてきたら水やりを何週間に1回と決め事としてするのではなく、植物を観察しながら水やりをする、そんな楽しさも味わっていただけたら嬉しいです^^

置き場の環境

観葉植物の育て方の基本として覚えておいて欲しい2つ目のポイントは「置き場環境」についてです。

置き場環境としてチェックするポイントは、
・明るさ(日当たり)
・室温
・風通し
この3点です。

明るさ(日当たり)

まず明るさは観葉植物が健やかに育つ条件としてとても重要です。種類によって日当たりを欲する程度に差があるものの、基本的には明るい場所の方が育ちやすくなります。

育てたい植物が明るさをどの程度欲するのか、そして置き場がその条件に見合うのかを確認してから購入するようにしましょう。もし既に育てている観葉植物があれば、その種類が欲する照度と置き場のバランスを今一度確認してみるのもおすすめです。

もし置き場として明るいところがないという方は、照度が少なくても育ちやすい種類を探してみてください。

豊田 来未

中にはポトスやサンスベリアのように、比較的明るい場所でなくても育つ種類もありますよ^^

室温

多くの観葉植物の原産地が熱帯・亜熱帯地方です。そのため、基本的に観葉植物の多くは寒い場所を好みません。

暖かい季節や、寒い季節でも生活空間なら暖房で室温は心配ないと思います。しかし寒い時期の暖房が届かない場所は、観葉植物の生育環境として悪条件であることは頭に入れておいてください。

風通し

観葉植物にとって風も生育には重要な要素です。観葉植物は生き物なので、空気の流れがない場所ではうまく育ちません。

窓を開けて適度に風を通すか、サーキュレーターを使って空気の流れを作りましょう

置き場の移動について

置き場環境の最後に注意点として、「置き場の移動」についてお伝えします。

観葉植物にとって場所が変わることはストレスに繋がりやすく、弱る原因になると覚えておいてください。

私たち人間も、例えば引っ越しや転職など、環境の変化に対応することは難しく、それなりに慣れるまで時間がかかります。観葉植物も同じです。置き場の変更はそれなりにストレスがかかるものと捉え、なるべく避けてあげてください。

ただ、ずっと同じ場所に置き続けることも難しいので、もし移動するなら成長期である4月〜10月が好ましいと覚えておいてください。その時期なら観葉植物も元気なのでストレスを感じにくく、すぐに適応してくれます^^

また、陽を浴びせてあげようと日中は外に出し、夜は室内に入れるという方がいますが、これは絶対にやめましょう。環境の変化についてこれず、枯れる可能性が高くなります。

観葉植物はインテリアグリーンとして楽しむ中で、場所の移動も多々あると思います。その時に、できれば成長期に移動を行うとストレスが少なくて済むと知っていれば、長く観葉植物を付き合うことができますので、この機会にぜひ頭に入れておいてくれたら嬉しいです^^

植え替え

観葉植物の育て方の基本として覚えておいて欲しい3つ目のポイントは「植え替え」についてです。

植え替えとは

植え替えとは、観葉植物を新たな鉢に移し替えることを言います。植え替え作業は、2年に1回の頻度で行うことが理想的です。

なぜ植え替えが必要かというと、成長している観葉植物に対し、
・植物のサイズに合った適切な鉢にしてあげる
・新しい土にして栄養を与える
・根詰まりを防ぎ健やかな成長に繋げる
このような理由があります。

植え替えを行う時期

植え替えは、成長期である4月〜10月に行います。
成長期は観葉植物も体力があり、植え替えをしても成長に影響がありません。しかし、寒い休眠期に植え替えを行ってしまうと、観葉植物にかなりの負担がかかり、そのせいで枯れてしまう可能性が高くなります。

植え替え方法

植え替えの手順は、
① 植え替える鉢に底石を敷く (底穴を塞ぐ程度)
② 植え替える鉢に土を入れる (鉢の半分程度)
③ 観葉植物を現行の鉢から抜き取る
④ 観葉植物の根っこ周りの土を取り払う
⑤ 観葉植物を新たな鉢に入れる
⑥ 新たな鉢に土を8割程度入れる
⑦ 土を棒で挿すように隙間を埋める
⑧ 土を鉢の8割程度まで補充する
⑨ 水を鉢底から出るまでたっぷりとあげる
⑩ 観葉植物を鉢のバランスを整えて完成

豊田 来未

植え替え方法は文字だけでは説明し切れない部分が多々あります。
今後動画や、より詳しい説明を別の記事で紹介しますので、そちらもぜひご覧ください^^

まとめ

今回は観葉植物の育て方についてお伝えしました。
観葉植物は置きっ放しでも水をあげすぎても枯れてしまう、意外と繊細な生き物なんですよね。

でも、今回お伝えした育て方の基本を実践していただければ、観葉植物は誰でも楽しく育てられる魅力的な植物です。

日々観葉植物の様子を観察していると、水やりのタイミングやその子の性格も分かり始め、毎日がすごく楽しくなりますよ^^

ぜひ観葉植物ライフを楽しみ、日々の暮らしの癒しと元気に繋げていただけたら嬉しいです。

豊田 来未

もし分からないことがあればお気軽にご質問ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^